町内会(佐賀での呼称は自治会)の活動や地域行事というと、「頑張ろう、日本!」とか「高木瀬、頑張っています!」といった具合に、「頑張ること」が大前提(?)になっています。しかし、今回の講演では、これまでの常識や固定観念に捉われない、「頑張らない」町内会活動について、実体験を交えてお話ししていただきました。
誤解してほしくないのですが、紙屋氏は決して、町内会の存在を否定しているわけではないのです。町内会はあった方がよいと思うけど、現状では仕事・負担が多過ぎるので、最小限度・自主的な活動に限定した「ミニマム町内会を目指してはどうだろうか?」という提案をされているのです。
【「どこまでやるか、町内会」著者 紙屋 高雪 氏】
紙屋氏自身、以前公営団地に住んでいた時に、「義務なし・会費なし・報酬なし」のミニマム町内会を運営されていました。決して強制せず、やりたいこと・できることをやる、というスタンスでしたが、それでも"お隣さん意識"を育むことはできたし、特に不都合も生じなかったようです。
ミニマム町内会を実現するためには、行事や会議のリストラが必要ですが、日本人の多くは「やめること」に抵抗を持っています。しかし、「やめること」は、決して悪いことではありません。課題を解決するにあたって、選択肢の一つだという認識を持つことから始めてみませんか?
【紙屋氏の著書】
※ 1/27(水)、高木瀬公民館で開催しました。