10月22日(木)、幕末佐賀藩の名君として知られる10代藩主・鍋島直正の教育係であり、側近として終生支え続けた儒学者古賀穀堂(1777~1836年)について、佐賀県立図書館 郷土資料課 山口久範さんをお招きし、お話していただきました。
「寛政の三博士」の一人とたたえられた古賀精里の長男として生まれ、大胆な教育改革を挙げるなど、佐賀藩改革の礎を築いた穀堂。20代後半に自らの戒めとして、また将来に対する抱負として綴った「自警」と言う書に、『開闢以来の第一人のみ』という言葉があります。これは現在で言う"オンリー・ワン"に近い意味で、"自分という人間はただ一人、わたしは結局古賀穀堂なんだ"という意味だそうです。最近ではよく聞かれる言葉ですが、この時代にすでにこの考えにいきついたことに感動しました。