日新まちづくり協議会の地域文化部会では、1年に2回、日新校区や佐賀の歴史について知識を深める講演会活動をしています。
今年度第2回目として、日新公民館主催の「日新さが学講座」と協賛で11月28日に日新公民館多目的ホールにて歴史講演会を開催しました。
講師には、郷土史研究家の末岡暁美様をお招きして「佐賀縁の女たち」について講演をして頂きました。
ご講話では、幕末から明治にかけて、近代日本の礎を築いた女性たちの中で、佐賀縁の7人を取り上げ紹介頂きました。夫が佐賀出身で仏語女学校を創設した鐘ヶ江録子、夫が佐賀出身で滝之川学園を創設し鹿鳴館の華と謳われた石井筆子、父が佐賀出身でパン・ヨーロッパの母と呼ばれているクーデンホーフ・光子、父が佐賀出身で才能溢れる大正三美人の一人である江木欣々、父が佐賀出身で大隈重信と縁の深い外交官夫人である日下部米鶴、佐賀市松原町生まれで、色素の研究で日本で2番目に女性博士となった黒田チカ、佐賀県太良町生まれで、10番目の女性博士となった大橋リュフ。中でもクーデンホーフ・光子については特に詳しく話され、末岡様はこの光子の足跡を辿ってハンガリーなどヨーロッパに調査に行かれたそうです。
今回の講話を拝聴し、趣味から研究に入り込まれたものとは思えない程の詳しい内容に驚かされ、分かりやすい説明、聞きやすい話し方に感銘し、あっと言う間の2時間でした。30人を超える参加者の皆さんも熱心に聞いて頂き、素晴らしい講演会となりました。改めて、末岡様に御礼申し上げます。