日新まちづくり協議会の地域文化部会では、1年に2回、日新校区や佐賀の歴史について深める講演会活動をしています。
今年度第1回目として、6月24日に日新公民館多目的ホールにて歴史公演会を開催しました。
講師には、佐賀城本丸歴史館 学芸員 野下俊樹様をお招きし「領主から戦国大名へ 古文書に見る、中世龍造寺氏の発展」について講演をして頂きました。
講話では、龍造寺氏について、歴史の編纂物をもとに描かれた物は編纂の過程で、誇張や改変も作者の意向が介入しやすいので古文書から龍造寺氏の歴史を紐解いて話されました。
古文書からは南北朝時代は北朝、南朝、足利の間を転々としつつ生き残りを模索し、室町戦国時代には少弐、千葉、大内、大友と多角的外交を展開し領地を拡大し、大友西国の大大名大内氏も認める肥前国代官に任命され佐賀を代表する領主へと成長し、大内、大友、島津と並ぶ戦国大名へと成長したと読み解けると話されました。
今回の講和を拝聴し、古文書から龍造寺氏の動向を推測するのは、とても面白く、学者が編纂した歴史書を読むより面白いと感じました。
これをきっかけにして古文書から歴史に興味を持つ人が増えることを期待しております。参加者の皆さんも熱心に聞いて頂き、素晴らしい講演となりました。改めて、野下様にはお礼を申し上げます。