29年前1月17日に発生した阪神淡路大地震を体験した主人公が栄養士を目指す、NHK朝の連続ドラマ「おむすび」で防災訓練の炊き出しをするシーンがありました。時を同じくして、西与賀自主防災会本部も、令和6年12月1日(日)、西与賀小学校において、佐賀広域消防局南部消防署久保田出張所、佐賀市消防団西与賀分団の指導のもと防災訓練が行われました。
朝8時30分から受付けを開始し、ハイゼックス米の袋詰め・炊飯、豚汁の炊き出し、消火訓練、災害時の避難法についての講話、心肺蘇生・AED操作の指導、簡易担架の作り方など盛りだくさんの内容。
幸いにも災害に会わず平穏な日常のなかにいて、現場の悲惨さは図り知れませんが、ドラマから「食=炊き出し」が生きる・悲しみを和らげるなど、人を前向きにする役割りを担っていることを今更ながら痛感し訓練に臨みました。
16町区の参加者人数を把握しました。
参加者が殺到し、てんやわんやの状態でした。お米は半合を使用。
空気抜きが難しいようでした。
16町区が揃い、大串本部長の挨拶
燃えている炎に消火剤をかけるのではなく、燃えている物体に消火剤をかけることが大事。炎にかけても火は消えません。また一旦消えても再度発火することがあり、火が消えたからといって途中でやめるのではなく1本使い切ること。
救急車が到着するのに早くても10分はかかります。一刻を争います。あなたの勇気が一人の命を助けますよ。
毛布1枚と物干し竿2本があれば作れます。また、毛布の代わりにジャンバーでも作れて大人の人も運べます。
防災訓練のときには、地元の方が「みなさんにおいしい豚汁を食べさせてください!」と、毎回たくさんの野菜を提供してくださいます。野菜も高くなっていたのでとても助かりました。ありがとうございます!
今回も薪での炊飯です。大釜2鍋と羽釜1鍋を使用しました。
豚汁づくりは前日から下準備です。材料もすごい量で、自治会女性部と食生活改善推進協議会のみなさんが腕を振るっていただきました!
愛情がこもった温かい豚汁とごはん... あちらこちらから、「おかわりくださ~い」の声が聞こえていました。とってもおいしかったんです。
住宅用消火器や災害備蓄用品、非常持ち出し用品などの展示コーナーがありました。
消防署の方からの講評として、毎年避難・防災訓練を実施されていることに防災意識の高さを感じる。もし災害が起きた時には、この体育館が避難所となります。足から冷えてくるので体育館用のシューズなどで寒さを凌げるようにすること。また、容器の使い方として、水が出ない場合があるのでラップなどして有効活用する。炊き出しについては、専用のかまどがあり良かった。カセットコンロを使用する場合は、熱がボンベに伝わらない大きさの鍋を使用しましょうなどの話がありました。
今回は、例年よりも参加者が少なく今後の取り組みについて総括する必要があるようです。
携わったみなさまお疲れさまでした。災害がありませんように!