今回は初めての男性、今津下の野中末一さん(97歳)を訪問しました。戦争でお兄さんを亡くされ、野中さん自身もビルマ・広東・シンガポールなどへ派遣され辛い経験をし、あまり戦争の話はしたくないそうですが、現在も戦没者慰霊祭のお世話をされています。唯一笑顔で「広東での果物は豊富で美味しかった」そうです。
昔は今津まで船が行き来していて、海苔の仕事をされ赤貝も諫早まで船で取りに行ったり、又台風で西与賀町一辺が浸水した時は中村のバス停あたりまで船で荷物を運んだりされたそうです。
24年ぐらい前に奥様を亡くされ、楽しみは老人会の旅行で歌う事、ゲートボール・グラウンドゴルフだったそうです。今はお孫さんからのプレゼントの座椅子に座っていることが多くなられたそうですが、立ち居振る舞いは凛とされ、腰も曲がらず、しっかりとした足取りで歩かれていました。まだまだ9人の曾孫さん達と楽しまれて下さい。