はばたけ西川副んもん(人) 北原香菜子さん

   薩摩琵琶(鶴田流)北原香菜子さん 

       

[プロフィール]  

  北原香菜子(きたはらかなこ)/薩摩琵琶・鶴田流

  佐賀市生まれ。稽古場「かなこ堂」(佐賀市大和町)主催。

  2001年   早稲田大学第1文学部入学時に薩摩琵琶と出会い、

  2004年   本格的に薩摩琵琶・鶴田流を田中之雄氏に師事。

  2006年  「くまもと全国邦楽コンクール」において最優秀賞文部科学大臣奨励賞を受賞後、「全国鎮魂供養ツアー」と銘打ち、古典曲にゆかりの土地で供養演奏を始める。 NHK「芸能花舞台」、NHKFM「邦楽のひととき」、「邦楽ジョッキー」、「ラジオ深夜便・明日へのことば」 他出演。NHK邦楽オーディション合格。 田中之雄氏とイタリアの3都市で公演。

「集まれ!次世代の表現者たち~邦楽の未来がここにある~」三越劇場にて選抜公演。平泉・中尊寺にて創作曲「琵琶経(びわきょう)~3.11後の供養曲~」奉納演奏。

  2015年3月、初のCD「吉野宮ものがたり」をリリース。

現在、「かなこ堂」を拠点として、古典曲から創作曲まで、国内外で演奏活動を続けている。

            和楽コンサート「花は咲く」

          

   佐賀市平松清風大学卒業式

    お祝いの音色~  平成27年3月3日                                                                     

[北原香菜子さんからのメッセージ]
みなさん、こんにちは。薩摩琵琶の北原香菜子です。

西川副には、平成8年、中学2年生の時に引っ越してきました。川副中学校まで、田んぼのなかを自転車で30分かけて通っていたことを思い出します。その後は、市内の高校、そして大学進学のため上京しましたので、はっきりとした思い出は、今から10年前、大学を卒業し、川副の地に帰ってきた平成17年4月にあります。

その年、琵琶の道を歩むべく、日々、お稽古に没頭しておりました。琵琶の基本は、「弾き語り」にあるため、「弾く」お稽古は午前中に、「語り」のための声出しは、夕方、一面に広がる田んぼのなかで、行っておりました。からすの鳴き声に合わせて、声の高さを変えたり、強弱をつけたり、あるいは、「平家物語」を語ったり。今もあの頃の田んぼの風景が忘れられません。

最後に、ひとりでも多くの方に琵琶の音色を届けたいと願っております。

薩摩琵琶・北原香菜子