令和4年1月18日(火)、佐賀市教育委員会研修会が「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」で行われ、館内ガイドとして中川副小学校6年生10名が活躍しました。
(館内ガイドを始める前の子どもたち:不安と期待で少し緊張していました)
最初は、歴史館1階にある三重津海軍所跡展示室の説明でした。幕末佐賀藩の近代化への道のりや、国内初の実用蒸気船「凌風丸」建造への取り組み等を、やや緊張した面持ちでしたが、子どもたちはよくまとまった分かりやすい説明をしました。
(凌風丸の建造の取り組みについて分かりやすく説明しました)
続いて、「ドライドック」原寸大模型の前で三重津海軍所の遺跡の価値等について、子どもたちは解説を行い、その後、大型スクリーンで迫力のある映像を教育委員の皆さんは鑑賞しました。上映の時間が決まっていたために時間の制限がありましたが、子どもたちは上手にまとめて説明をしました。
(原寸大模型の前でドライドックについて、上手にまとめて解説を行いました)
最後は、歴史館2階にある「佐野常民展示室」の説明でした。まず、明治維新期の偉人である大隈重信や伊藤博文らが、佐野常民をどのように評価していたかを示した文章を基に説明を行いました。子どもたちは、佐野常民の人物像に迫る分かりやい具体的な話をしました。
(佐野常民の人物像について、分かりやすく的確に説明しました)
その後、教育委員のみなさんは、展示室内の資料を見学し、映像シアターで佐野常民の人間愛あふれる80年の生涯を視聴し、中川副小学校6年生の館内ガイドも滞ることなく終了しました。
中川副小学校の校長先生から、「6年生は来館者に対して、堂々と分かりやすく説明していました。事前のリハーサルや見えない努力を積み重ね、本番でベストフォーマンスできる6年生に改めて感心しました。」という話を聞きました。
子どもたちは館内ガイドの体験活動をとおして、自分が行った館内ガイドが大人に認められたと感じ、役に立った自分の存在を快く思い、自尊感情や自己有用感を高めることができたと思います。
また、「三重津海軍所」「佐野常民」など、郷土の歴史や偉人について理解を深め、ふるさと(中川副)を誇りに思う心情を培う機会になったと思います。
※写真は掲載許可を取っています。 (子どもへのまなざし運動推進室)