10月17日(金)に、第4回の歴史講座、小城郷土史研究家である岩松要輔氏を講師に迎えて、学習会を行いました。「電流丸」がどのようにして佐賀に来たのか、明治維新後どうなったのか、資料をもとに説明をしてくださいました。公民館には、「観光丸」の模型が展示してありますので、「観光丸」のことも説明してくださいました。また、薩摩藩が作った「雲行丸」の話もありました。「電流丸」は、安政2年(1855)の秋に、オランダに製造注文し、安政5年(1858)10月9日に長崎到着しています。藩主、鍋島直正公は10月7日に長崎に出向き、14日に電流丸へ試乗しています。その時の乗船の喜びを、貢姫への手紙に書いています。オランダ人の船長さんの奥さんについて書いてあるところに、直正公の人柄が感じられます。明治4年7月に廃藩置県が行われたので、明治5年6月に艦載機械は兵部省へ献納、船体は長崎で売却処分となっています。「電流丸」と「陵風丸」は、三重津海軍所跡にとって重要な艦船となっています。今回もすばらしい講座を開催することができました。