12月7日(土)に開催したタウンミーティング(副題 "おしえて まちのこと" )では、今の鍋島のまちや住みたいまちについて住民の方々が大いに語り合いました。ファシリテーターの福成有美さん(*)の司会進行で、62人の参加者が11のグループに分かれてワークショップ形式で開催しました。
当日、ざっくばらんに話し合ったテーマは
① 「ご近所づきあい」―どんなご近所づきあいをしていますか。どんなご近所づきあいをしたいですか。
② 「鍋島校区で開催されている行事・イベント」―行事・イベントに参加していますか。どんな行事・イベントがあったらいいと思いますか。
③ 「まちの幸福論」―より魅力ある鍋島校区にするためにはどうしたらよいと思いますか。
④ 「鍋島の未来」―私たちの鍋島、こんなまちであってほしい(キャッチフレーズで)
――の4つです。
2時間のワークショップはあっという間に終わり、「まだ話し足りない」という声も聞かれました。そして最後は1人1つずつ、鍋島のまちのキャッチフレーズを書いて壁一面に貼り、盛況のうちに閉会となりました。
私たちの暮らす鍋島校区は世帯数約5800世帯。自治会の加入率は6割程度ですので、公民館からの情報は4割の方々には届いていないのが実情です。今回のタウンミーティングには、日ごろ公民館になじみが薄い方々にも参加していただこうと、校区内の全世帯にチラシを配布してみました。ただ、全戸配布の効果は限定的で、どう新しい参加者を拡大していくかは、まだまだ今後の課題です。
さて佐賀市では、小学校区ごとに公民館が設置されており全部で32館あります。人口の約3割を65歳以上の高齢者が占める佐賀市は、25年後には人口が約3万人減少すると予測されています。この鍋島校区をみても、すでに現在約460人の独居高齢者がいらっしゃいます。一方、校区内には鍋島小学校、鍋島中学校、佐賀大学医学部もあり、児童・生徒、そのご家族、学生と若い世代もたくさん暮らしています。
地域は「人と人とのつながり」でできています。これからの地域の担い手として、こうした若い世代の方々の力をもうすこしお借りできないか、と再認識したワークショップともなりました。また、鍋島校区に限らず佐賀は共働き夫婦の家庭が多いと言われています。忙しい毎日の中で、お互いのどの様な地域でのおつきあいが、幸せで楽しいコミュニティづくりにつながるのか。人と人がリアルに出会う場所・公民館から、地域の主役である住民お1人お1人と一緒にコミュニティのあり方、公民館のあり方を考えていきたいと思っています。
※福成有美氏 人材育成、組織開発、人づくり・組織づくりのコンサルタント。佐賀県女性の大活躍佐賀県会議企画委員、令和元年さがさいこう表彰女性活躍部門受賞など。(株)アテンド 代表取締役社長