諸富町あんしんネットワーク会はスタート開始以来、2年目になる今年、新たにモデル地区として会を立ち上げた、10地区の自治会長、民生委員を対象として、研修を行いました。参加者は諸富あんしんネットワーク会大石会長他24名でした。
今年度は佐賀市社会福祉協議会の紹介で福岡市博多区那珂南校区を訪れ、地区の自治会の活動状況、高齢者対策などについて伺いました。当日は那珂南地区の1地区の自治会長を20年間しておられ、那珂南校区の校区自治会長を16年間しておられる平山会長より講話いただきました。
那珂南地区の活動ついて
那珂南地区は旧雑餉隈地区を中心とした地区で現在は博多区であり、人口13,306人、世帯数7,351世帯、高齢化率約30%である。
現在、まちづくり協議会はなく、自治会を中心に活動している。高齢者対策は~おたがいさまで支え合い、絆をつくろう~を合い言葉として、ふれあいサロンを中心に活動している。
高齢者問題で一番の問題は認知症問題であり、認知症を学ぶ講座を開催して、誰もが地域で元気に住み続けられるために地域でできることを話し合い、これから何に取り組んでいくかを話し合い、「なかいいプラン」にまとめました。
「なかいいプラン」の概要
①プラン1
みんなが集い、楽しく過ごせる場をつくろう
誰もが参加できるなかいいカフェの開催
②プラン2
"お助けグループ"をつくり、買い物やゴミ出し、電球交換などのちょっとした困り ごとは身近な地域で助け合い、年をとっても、一人暮らしでも、いつまでも暮らし良い那珂南にしよう。
これのために"地域のお助けマン"を募集した。
③プラン3
どなたともあいさつをしながら校区全体を歩こう
学校の下校時にあわせて、週1回みんなであいさついながら校区を歩き、校区全体で顔見知りになろう。
④プラン4
ちょっと見てん!!
緊急時に助け合える見守り体制をつくろう
緊急時の備えとして、必要な連絡先の相談窓口の一覧を作成して、配布した。
以上が「那珂南校区かわいいプラン」の要旨です。
この中で、平山会長が一番気に掛けておられたのが、認知症問題です。
校区内でも何件か問題が発生し、遠くは唐津までさ迷い歩き、発見された方がおられとのこと。
高齢者問題は避けて通れない問題であるが、那珂南地区では自治会を中心に、この問題に取り組んでいるとのこと。
また、これらの話を聞いていて、平山会長の自治会活動に対する熱い情熱が感じられた。この情熱が、那珂南校区自治会長として16年間務められた大きな要因ではないかと思われた。
今回の研修は、正直言って、諸富町のあんしんネットワークの動き方とは違うところも感じられたが、その目指す先は同じではないかと感じられたし、リーダーの情熱が如何に大事であるかを学んだ研修会でした。