佐賀市久保田町上恒安地区の王子の森神社で12日、古いお札や正月飾りなどを持ち寄って燃やす「鬼火たき」が行われました。地区の住民約120人が集まり、1年間の安全を祈願しました。
午前7時の神事の後、前日に組んだ高さ約4メートルのやぐらに年男の小松健志さん(71)と瀬口栄真さん(11)が「1年間の無病息災を願って」と点火。木々に火が回ると、竹がはじける「パンッ」という音を辺りに響かせながら勢いよく燃え上がりました。参加者は振る舞われたぜんざいや雑煮で暖を取りながら、真っ赤な炎を見守りました。瀬口さんは「6年生になるので、周りの事もしっかり見られるようになりたい」と抱負を語っています。
鬼火たきは20年以上続く地区の恒例行事。自治会長の原田昌明さん(68)は「天気が心配だったが、実施できて良かった。地域の皆さんが健康で過ごせるように」と地区の平穏無事を願っていました。