北陵高3年の池田晨助さんが、宮城県仙台市であった「高校生ものづくりコンテスト全国大会」の自動車整備部門で佐賀県勢初の準優勝を果たしました。学校単位で出場する測量部門以外では初めてとなる佐賀県大会3連覇を達成し、九州大会も昨年の準優勝を上回り優勝。全国大会でも、その実力を発揮しました。
大会には、地区大会を勝ち抜いた9人が出場し、ガソリンやエンジンに関する学科、部品の測定や車両の点検整備などの実技に取り組みました。測定は九州大会より問題数が多く、池田さんは次にどの測定器具を使うかを考えるなど、時間短縮を意識しながら課題をこなしたといいます。マナーや態度で高得点を記録し、得点には反映されないものの「しっかり声が出て、安全面に配慮できている」と評価されたそうです。
池田さんは生徒会長も務めており、大会前には生徒会主催の行事が続いたそうです。それでも「『忙しかった』を理由にして負けたくない」と奮起し、友人らも仕事を分担して池田さんの練習時間確保をサポートしたといいます。
「平常心」「ベストを出して」など友人や先生がメッセージを書き込んだシャツを作業着の下に着込んで大会に臨んだ池田さんは、「みんなのおかげで入賞できた。感謝の気持ちでいっぱい」と話し、「測定の技術など、さらに正確性を突き詰め、いろいろな資格や課題に挑戦したい」と目標を話しています。