久保田町下新ヶ江地区の田んぼで21日、「坪刈り」がありました。江戸時代に、土地の年貢高を決めるために始まった測量方法で、伝統や地域のつながりを守るため、地区の農家や家族約20人が、昔の器具を用いながら計測しました。 坪刈りは、収穫前の稲を1坪分(約3.3平方メートル)刈り取って本数を計測し、全体の収量を測ります。一般的には1坪分の大きさの木枠をはめ込んで数えますが、同地区ではより正確な数を出すために、9坪分(約30平方メートル)の周囲の本数を調べて1坪分の収量に換算する独自の手法を用いています。始まった時期は不明ですが、60年分の記録が残っています。 刈り取った稲はJAさが久保田野菜集荷場で足踏み式の脱穀機や唐箕(とうみ)といった昔ながらの器具を使って精米しました。今年は猛暑も影響し、昨年より1割ほど収量が少ないそうです。