12月2日(金)ゴミ問題を通して環境への関わりを学ぶ、成富兵庫茂安の治水・利水の技術を知る、という観点から下記の2ヶ所を訪問。
①佐賀市エコプラザ(佐賀市高木瀬町大字長瀬2369)
<清掃工場見学ゾーン・3F>
収集車内で圧縮されたゴミはごみピット(一時的にゴミを貯える場所)に置かれ、天井から吊下げられたクレーンで均質化するため撹拌される。その過程を経てごみホッパ(焼却炉への投入口)にクレーンで運ばれ焼却される。その運転、炉の管理などはコンピューターにより24時間体制で制御されている。
ダイオキシンの排出を抑えるため完全燃焼させる。発生するガスから二酸化炭素を分離(この技術は我が国でも屈指のもので、他県からの視察が多い)、資源として活用する。(例:キュウリの栽培)焼却熱を利用して発電する。焼却後の灰は民間工場に搬出しセメントの原料としてリサイクルされる。以上の話を聞き、清掃工場は回収したゴミをただ燃やす所という概念が一掃された。
<リサイクル工場見学ゾーン・2F>
毎日大量に搬入されるゴミは人の手によって分別されていた。換気のため開け放たれた作業場には冷暖房設備がなく、大変な労力に頭の下がる思いがした。
<まとめ>
佐賀市がいかに循環型社会を目指しているか理解できた。我々も生ゴミを出すときは固く水気を切る、量を減らす、分別のルールを守り適切なゴミ出しを徹底するなど、できることを実践したい。
②さが水ものがたり館(佐賀市大和町大字尼寺3247)
成富兵庫茂安(1560~1634)には様々な業績があるが、今回は石井樋について館長の荒牧軍治氏に実際の建造物を見学しながら話をうかがった。
これは洪水を防ぎ城下に水を引く目的で造られたもので、いかにして水に逆らわず自然に流すかを考えての工夫(例:ぞうのはな、てんぐのはな、大井出など)が随所に施されている。
当時の土木工事はほとんど人の手によるもので、流れる水を相手の作業は大変な苦労があっただろう。兵庫をはじめそれに携わった多くの先人達の思いを忘れないようにしたい。