「敬老会」復活の兆し~今年は9町区が実施

自治会が主催する「敬老会」が復活の兆しを見せています。校区自治会長会が実施状況を調査したところ、今年は30自治会のうち約3分の1の9自治会が敬老会を実施しました。3,4年ぶりに再会した町区では参加者の健康状態チェックや会場での会食を止めるなど、感染リスクを小さくする工夫も見られました。  新型コロナ禍前は「敬老の日」のお祝いとして定着していた敬老会ですが、令和2年にコロナ感染が深刻になって以降、大半の町区で祝賀会は開かず記念品の配布へと切り替わりました。記念品は2千円~3千円のお菓子やインスタント食品、日用品などが多いようです。 それから3年。今年は国が「感染拡大防止」最優先から「経済活動再開」へと舵を切ったこともあり、さまざまな恒例行事、イベントが再開されています。敬老会復活もこうした流れを受けたものです。 敬老会を復活させた自治会では「お年寄りが楽しみにしていたし、体温計測やマスク着用など感染防止には細心の注意を払った」(枝吉団地)。「この機を逃せば記念品配布が定着し、お年寄りとの交流機会がますます減ってしまう」(新村)と、こちらは時間を短縮し会場での会食をやめるなどの対策をとっています。  ただ、重症化リスクが高い高齢者の催しには慎重論が根強く、今年も記念品配布が主流でした。「班長さんたちの意見も聞いた上での結論。コロナはなお収まってはいないし、季節外れのインフルエンザも流行している。こちろん、事態が収まったら再開する」(枝吉)  コロナとの闘いはまだまだ続きます。「ウイズコロナ」という新たな状況下で、どんな「敬老」の形が望ましいのか、それぞれの地域でしっかり議論する必要がありそうです。(広報委・宮崎俊一)


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