毎月恒例の定例会を12月22日に行いました。
第1部の定例会では、12月の活動報告と副会長の尾形氏による「金立町を守る地域づくり」の講話がありました。小学生から高校生のサポーターの参加もあったので、歴史の話に広がった講話は子どもたちにも熱く伝わったようです。
第2部では
市民生活支援センターふくしの家の江口さんが、地域における移動支援の重要性について講演を行いました。特に佐賀県では車が生活の必需品となっており、運転できなくなることは深刻な問題となっています。
講演では、道路運送法における許可や登録が不要な移動支援の取り組みについて説明がありました。具体的には、ガソリン代実費のみの支援や、任意の謝礼による支援、施設を起点とした送迎など、様々な形態が紹介されました。
川上絆の会や久保田町の事例など、住民主体の移動支援の成功例も示されました。これらの取り組みにより、高齢者の外出機会が増え、介護予防や社会参加の促進につながっているとのことです。
江口さんは、移動支援には確かにリスクは伴うものの、地域づくりの観点から必要不可欠なサービスであり、住民同士の助け合いによって実現可能だと強調しました。各地域の実情に合わせた移動支援の仕組みづくりを呼びかけて講演を締めくくりました。
その後質疑応答がありました。
質問:
地方部でライドシェアが発展しているのに対し、都市部での整備が遅れているという現状について。ドライバーの属性や人数、そしてタクシー業界などへの配慮についての具体的な内容を知りたい。
回答:
ドライバーは定年退職後の高齢者が中心で、社会貢献意識の高い方々が多い。各地域の社会福祉協議会や自治体による募集で集まってくる。タクシー業界への配慮として、活動範囲を地域内に限定したり、社会福祉協議会と協力して事業規模を調整している。これは公共交通サービスではなく、地域住民の生活支援という位置づけで行っている。
質問:
総合事業や体制整備事業について、制度の内容を詳しく知りたい。
回答:
生活支援体制整備事業は、住民と協働で時間をかけて地域の支援体制を作り上げていく取り組み。この基盤づくりが優先され、その後に総合事業として補助金による支援が行われる。行政主導ではなく、地域住民との協働による助け合いの仕組みづくりが重要。生活支援コーディネーターが配置され、地域密着型の支援体制を整備している。
第3部は現サポーターとたすキュー金立に興味のある親子が参加してくれて、クリスマス会を行いました。今後も会議だけでなく、交流会も行い、親睦を深めつつ色々な意見を集めていく会にしていこうと思います。