開成校区社会人権・同和推進協議会現地研修
1月24日(金)、開成校区社会人権・同和推進協議会主催、開成公民館共催にて「社会人権・同和教育現地研修」を行いました。
研修先は、福岡県糸島市の公益財団法人九州盲導犬協会総合訓練センター。
当日は15名の参加があり、見学内容は盲導犬の育成と視覚障がいについての説明、PR犬による訓練実演といったものでした。
説明では、子犬の頃から2年間にわたる各種の育成プログラムを経て、正式に盲導犬と認定されるのは全体の4割とのこと。高いハードルを課してこそ、さまざまな道路状況でも安全に誘導できるということです。それは、さぞかし厳しい訓練だろうと思ったのですが、意外にも、日々楽しさと愛情をもって、褒めて教えることを繰り返すとの説明がありました。訓練士と犬とのたゆまぬ努力がよくわかりました。
視覚障害の方にとって「行きたい所にいつでも行けること」は普通のことではないといわれます。この困難を解決するひとつの手段として、盲導犬の普及に努めている訓練センターについて多くを学ぶことができました。
また、PR犬「フリッパー君」の実演コーナーでは、盲導犬が実際に障害物を避けて誘導する動きなどを見せてもらいました。〝それとなく人に寄り添う優しさ〝を示してくれたようなフリッパー君のけなげな動作に、参加者の面々は心を打たれた様子でした。
一方、視覚障害者からの希望に対して、盲導犬の供給は3割足らずしかないといった課題についてのお話しも。まずは視覚障害の方が、当たり前に安心して出かけられるような環境づくりを、身の回りから心がけたいといった感想が、参加者からは聞こえました。
盲導犬訓練センターのみなさん、ご対応ありがとうございました。盲導犬・PR犬から「大切な何か」を、参加者の皆さんがそれぞれに感じとった研修でした。
研修会の様子見事な動きを見せてくれた、PR犬のフリッパーくん
研修を終えて、糸島の海をバックに参加者の皆さん。ご参加、ありがとうございました。さっそく、開成公民館の入口に表示しました。