10月12日(水)、佐賀城本丸歴史館 企画学芸課 学芸担当 主査 芳野貴典さんにお越しいただき、「島義勇の明治維新」というテーマでご講義いただきました。
佐賀の七賢人のひとりで、幕末から明治にかけて激動の生涯を送り、「北海道開拓の父」と呼ばれる島義勇。
弘道館を卒業し、家督を継いだ後は諸国を遊学し、各地の名士と交流、帰国してからは枝吉神陽の「義祭同盟」にも創設期から参加。そこで江藤新平や大木喬任と出会い交流を広げていきました。
その後、藩主鍋島直正の命を受けて蝦夷地を探検。明治維新前後には戊辰戦争で活躍したほか、北海道開拓に尽力しました。その後も大学少監や侍従、秋田県権令などを歴任しました。
残された自筆の書翰や意見書など様々な資料から、島が優れた識見と構想力の持ち主であったことがうかがえるとのことでした。
芳野 貴典 さん