10月27日午前、佐賀大学の中尾先生が2つのお寺の現地調査を行われました。酒見公民館長や佐賀市文化財課の学芸員等総勢10名、歴史と伝統文化部会からも3名が参加しました。
まず、午前9時半に本町の浄國寺を訪問しました。上田住職からお寺のあらましの説明があった後、お御堂に展示してあった「蓮池城天賜絵図」を見学しました。当時の天賜園の様子が細かく描かれており、中尾先生は熱心に写真撮影をしておられました。今年2月に再発見された天賜園石門が元々、園のどこに設置されていたのか、それが分かれば石門設置の大きな参考資料となります。
浄國寺の次に神埼町の真教寺を訪ねました。門を入るとすぐに、「御隠し塀」が目に入りました。お御堂に入り熊谷住職からの説明を受けました。お御堂で直澄公をはじめ代々の藩主の御位牌が安置された御厨子や本願寺十四代寂如上人から真教寺に宛てられた手紙文、直澄公上洛の折りに大阪からの船中で仏法に帰依した証に一石一字の阿弥陀経を書き写された石など貴重な品々を見学しました。
正午頃、真教寺を辞し、一行は現地で解散しました。今回は文科省の補助金を得て中尾先生等が行われている蓮池藩研究の一環として実施されたもので、参加した私たちも大変勉強になりました。
浄國寺に保管されている蓮池城天賜絵図。
極彩色で描かれた浄國寺の天井画。
真教寺の門を入るとすぐに目に入る「御隠し塀」。
真教寺 熊谷住職に詳しく説明いただきました。真教寺に眠る様々な歴史資料。