9月13日(金)蓮池公民館で「SDGsって何だろう?」のテーマで講座が開催されました。SDGs「持続可能な開発目標」と訳され、気候変動や貧困、格差など地球規模の課題を解決する17の目標が示され、2015年国連総会でこの目標が採択。2030年までに目標達成を目指そうとする世界的行動計画のことです。
そのような説明が講師の古泉志保先生(地球市民の会・地域おこし協力隊)からありました。先生はエチオピアで3カ年、貧困・飢餓に苦しむ人々の支援活動をされました。きっと、重たい話が多いのでは?と思っておりましたが、受講者とクイズ形式の対話を通して、親しみある講座となりました。地球と人類の年令比較がクイズとして出題されました。
地球の年令46億才、人類は20万才。地球の長い歴史に比べ、ほんの20万年前に出現した人類、地球上の新参者です、といわれました。にも拘わらず、高い文明を築いたことで、必要以上の資源を手にする術を身に着けたことが、さまざまな地球規模的問題をつくりだしたと、解説がありました。
特に注目されるのが、地球温暖化による弱者への影響です。例えば、温暖化により極地氷河が融解、海面上昇が進み、佐賀県もやがて海の底に沈む可能性がある、との話がありました。陸地消滅をきっかけに、食料不足や飢餓問題に波及する可能性を示唆した話でした。今でも飢餓に喘ぐ人々が世界に8億人以上いるといわれていますが、新たな食料危機が加われば、さらに弱者は増えていくことになります。温暖化は地球破壊の一つの側面ですが、人間の身勝手さから、海洋汚染・森林破壊などは地球を容赦なく痛めつけています。
わたしは、この行為を止めなければ、地球から「あなた方の子孫に、未来はない!」と宣告を突きつけられているように思いました。地球にやさしく生活するには、SDGsに盛り込まれている17の目標の一つ「陸の豊かさを守ろう」を、自分のできる範囲で行動したいと思ったところです。