九州道・車両停滞事故からの教訓

まち協事務局3

まち協事務局3

 早朝から、蓮池老人クラブ会員24名はマイクロバスに乗り込み、世界遺産群・宗像周辺を見て回り、当日(7/30)のスケジュールも帰路を残すのみとなりました。猛暑とはいえ、九州道を利用しての高速ドライブは快適でした。行程も計画通り進み、特に、お目当ての宗像大社の参拝もすませ、「心洗われた楽しい旅」に、老人クラブ会員さん満足のご様子。帰りは、古賀ICから九州自動車道に乗り、鳥栖IC-東背振IC、順調にいけば蓮池には17:00前後を見込んでおりました。

 ところが筑紫野ICに近づくにつれ大渋滞に巻き込まれたのです。発進・停車を繰返していた長い車列がやがて停止。5分、10分過ぎでも一向に前の車列は動こうとしないのです。前方、事故情報掲示板には「停滞4㎞」とだけ表示されていました。高速で重大事故が発生している模様。

車列停滞状況

「渋滞」はよく耳にしますが、「停滞」の意味は知りませんでした。停滞とは、車両がほぼ静止している状態をいい表す用語らしいのです。

 だとすれば、帰宅時間は予定を大幅に遅れることが考えられます。車内の空気は動揺しました。帰宅時間の遅れを、連絡しないと家族は心配するからです。連絡するにも、事故の実態が分からないと、連絡のしようもありません。その時、スマホを使える会員さん達が、様々な情報をその都度、収集してくれたのでした。

20240803131320-b54058745f8fde5711d1de5b9d36335ca7884f7a.jpg それらの情報を繋ぎ合わせると概ね次のようなことが分かりました。

➀7/30日早朝、九州道下りの鳥栖ジャンクション付近で大型トラックが炎上。その消火と周辺処理等に多大の時間を要していた。

➁この事故の影響で、さらに連鎖事故が2件発生していた。

③事故発生区間で、それ以前から2車線を閉鎖しての緊急工事が施工されていた。

 これら3つの出来事が重なっていたのでした。ある会員さんからは筑紫野・鳥栖ジャンクション間、車列の停滞状況を、様々な「航空写真」画面で見せてもらい、今、置かれている状況を、視覚的に把握できました。家族に連絡する場合も、収集した情報を繋ぎ合わせて有効に伝えることができれば、安心すると思います。

動と静

曖昧で漠然とした情報だと、逆に、家族に不安を与えることになりかねません。

自然災害に備えて町内各地区に「自主防災組織」が立ち上げられ、それぞれで適宜、訓練がなされています。自主防災組織体制の中に必ず「情報収集班」が設けられています。大雨・台風情報などの予測情報や被害状況などの情報を収集・把握・伝達することが主な役割です。

高速道での思わぬ事故に出くわし、情報収集することの大切さを実感したところでした。

◎非常時の情報収集は、スマホなどを活用することが非常に有効であることを再認識させられました。

◎スピーディーに情報収集するには、日頃からスマホ操作の迅速性を身に着けておく必要があります。

◎さらに、情報内容の正確度を期するためメンバー同士で持寄った情報を照合(誤情報防止のため)する必要があります。今後検討すべき課題を、高速道での重大事故が教えてくれました。

 ちなみに、蓮池に到着したのは、薄暗くなった20時頃だったと思います。それでも会員の皆さん、元気に家路につきました。